
夏の暑い季節は誰でも汗をかきます。
暑い時に汗が出るのは気化熱で体温を下げようとする体の機能のためです。
体温は基本的に37度前後に保たれます。
暑ければ汗がでるのは当然のことなのです。
ただ、この汗が臭いの原因になることも否めません。
夏は汗を上手にコントロールして臭いトラブルを解消していきましょう。
暑い時に汗がでる理由
「暑い時には汗をかく」
当たり前のことですし誰でもそのことはわかっています。
暑い時にかく汗は「温熱性発汗」といい、人間の体温を37度前後に保つためのものです。
汗をかきその汗が蒸発するときに皮膚の熱を奪います。
そのことで体温を下げようとする働きです。
運動をした時の汗もこの温熱性発汗と同じものです。
発汗しにくい衣類選定
暑い時には着用する衣類によっても汗の量が変わってきます。
衣服内の湿度を意識するとよいでしょう。
当たり前ですが薄手のもので風通しの良いもの着用します。
下着類については吸水性や乾燥性に優れている綿素材が良いでしょう。
最近良く目にする「夏に涼しく着ることができる化学繊維系の下着やTシャツ類」は実は汗との相性があまり良くなく臭いがキツくなってしまうこともあります。
(冬の暖かい下着も同様です)
ポリエステル系の素材は皮脂が付着しやすく落ちにくい性質があり、着用しているうちに臭いがついてしまうこともあるようです。
しかし酸素系表額剤などで落ちますから洗濯に一工夫すれば問題が軽減されることもあります。
実際には綿100%が良いでしょう。
臭いを抑える汗の拭きかた
実際にはやや難しいのですが汗などをかいた際にタオルなどで拭き取る時に乾いたタオルではなく一度濡らしたタオルを硬く絞ったもので拭くと良いです。
乾いたタオルでは水分しか取ることができないのですが濡れタオルで拭くと臭いのもととなるベタつきの成分もサッパリと拭き取ることができます。
また、レモン水などで濡らしたタオルならなお効果的です。
3段階の汗対策
夏の汗対策として以下の様な3段階の方法で臭いを抑えることを推奨します。
すべてを完璧に実践することは難しいかもしれませんがポイントを知っておくだけでも効果的です。
汗を抑える
極力汗をかかないように制汗剤を使用します。
制汗剤はスプレータイプやロールオンタイプ、クリームタイプなどありますので個人の状況にあったものを利用しましょう。
汗の処理
臭いの原因となるアポクリン腺からの汗もかいてすぐは無臭です。
汗をかいたなと思ったらなるべく早めに拭くようにしましょう。
理想的には上記のように濡れたタオルでの拭き取りがベストですが何もしないよりは良いのでなるべく早めの拭き取りをしていきましょう。
汗を染み込ませない
汗が臭うのは原因菌の繁殖によるものですが衣類に付着した汗によるものの多く適切な対応が必要です。
基本的には汗を衣類に染み込ませないようにしないといけません。
脇にパッドなどを使用し衣類に汗がつかないようにします。
脇パッドは定期的に交換するようにすれば汗の臭いを抑えることができます。
ミョウバンも有効活用
ミョウバンはスプレーにして臭いやすい脇や足にスプレーしても効果があります。
夏場は下着などにスプレーしたり湯船に入れてミョウバン浴をしても効果的です。
最後に
夏は誰でも汗をかきます。
汗自体はそのものは臭いがほとんどありませんが放置してしまうと臭いがきつくなっていきます。
ワキガの人でも適切に処理をしていくことで格段に臭いを抑えることができますから多少面倒でも汗をこまめに拭いたりといった行動をしていきましょう。